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バビロンの大富豪

2012/09/10

バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか:ジョージ・S・クレイソン

THE RICHEST MAN IN BABYLON by George S. Clason
不滅の名著!
読了後のあなたは、すでに資産家への第一歩を踏み出し、幸福を共有するための知恵を確実にみにつけていることだろう。
帯(表)より

現代における「富の支配法則」とは、バビロンの市街に裕福な人がひしめいていた数千年前の法則と、少しも変わるものではない。(本書より)
帯(裏)より

人生の指針と勇気を与えてくれる「黄金の知恵」と感動のストーリー!
帯(見開き)より

本書は、現代ビジネスの極意を分かりやすく説き明かした名著であり、あらゆる人にとって重要な一冊である。
バーシー・H・ホワイティング (「デール・カーネギー研究所」副所長)
本書に記されている「バビロンの知恵」は、現代においても、そして誰にとっても役立つものだ。人生で成功をなしとげようという志を持つ、すべての人におすすめする。
ヴァン・アレン・ブラッドリー (「シカゴ・デイリー・ニューズ」)
裏表紙より

著者

ジョージ・S・クレイソン(George Samuel Cleason)
1874年、米国ミズーリ州生まれ。大学卒業後、1898年の米西戦争に陸軍兵として参加。兵役後、出版社を設立し、米国とカナダの道路マップを初めて刊行する。1926年より、バビロンを舞台にした一連の寓話シリーズをパンフレットの形で発行。銀行や保険会社、一般企業の経営者たちを中心に評判が広がり、やがてそうした人たちによって何百万もの人々に紹介され、膨大な読者を生むことになった。1957年、カリフォルニアにて没。
『バビロンの大富豪』は、現在でも蓄財哲学・自己啓発の名著として多くの人に支持され、職業・地位を問わず、あらゆる層の人たちに愛読され続けている。

内容

この本は、1955年の刊行以来、アメリカ、カナダ、イギリスではもちろん、ドイツやフランスなどでも翻訳本を通じて絶大なる支持を得ている、George S. Clason (George Samuel Clason)
“The Richest Man in Babylon”の翻訳本。
近年多くみられる物語仕立ての成功哲学書の原点といえる本で、ストーリーを楽しみながら、お金とのつき合い方、幸せのつかみかたなどを学ぶことができる。

物語の舞台は、古代都市バビロン。メソポタミア文明の栄えた土地です。二輪馬車職人のバンジールは、竪琴(たてごと)の名手である友人コビとともに、働いても働いても豊かになれない我が身を嘆き合う。そんな2人は、バビロンで一番の金持ちになった共通の友人アルカドのもとへ、金持ちになるための方法を教わりに行くことにする。アルカドは、国王の命令にもとづき、富をつかむために必要な極意をバビロンの人々に講義する。アルカドが授けた「7つの極意」は、人から人へと語りつがれ、やがてバビロンは巨万の富を誇る街になる。

目次とメモ

  • はじめに
    • 古代都市バビロンの市民は、世界で最も裕福な人々だった
  • プロローグ こんなに働いているのに、どうしてお金が貯まらないのだろう
    • 戦車職人バンシアの素朴な疑問
  • 第1話 財産を築くには不滅の「原則」があった
    • 富豪の金貸しアルガミシュの忘れ得ぬ言葉
      • 稼いだものは、すべてその一部を自分のものとして取っておく。
  • 第2話 富をもたらす黄金の「七つの知恵」とは
    • 大富豪アルカドの価値ある講義
      • 第一の知恵:財布を太らせることから始めよう
        • 財布に十枚のコインを入れたなら、使うのは九枚まででやめておく
      • 第二の知恵:自分の欲求と必要経費とを混同するべからず
        • 収入の九割以上は使わないこと。必要なものを買い、娯楽をまかない、一番大事な欲求が叶えられるよう支出のための予算を組むこと
      • 第三の知恵:貯めた資金は寝かさずに増やすべし
        • 人間にとって財産とは、財布の中に持っている現金ではなく、しっかりとした定期収入こそが財産。
        • 貯めた金は最後の一銭にいたるまで働かせること。
      • 第四の知恵:損失という災難から貴重な財産を死守すべし。
        • 元本が保証されているところ、望むときに回収できるところ、適正な利息を徴収できなくなる恐れのないところなど、投資対象を絞り、自分の財産を守る。
        • そのために知恵のある人間(=金を扱って利益を生むことに経験を積んだ人)に相談(=勧告や助言をしてもらう)すること。
      • 第五の知恵:自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ
      • 第六の知恵:将来の保障を確実にすべく、今から資金準備に取りかかるべし
        • 将来に備えて相応の所得(=年老いてから必要な金)を用意しておくこと。
        • たとえあなたが死んでも家族が快適な生活を続けられるよう(=家族を守るために必要な蓄え)に準備しておくこと。
      • 第七の知恵:明確な目的に向かって、自己の能力と技量を高め、よく学び、自尊心を持って行動すべし
        • 望みなければ、達成なし。強く、明確な望みを持つべし。
        1. 自分の能力を開発すること。
        2. 仕事の技量を高めること。
        3. 勉強して考えを深くすること。
        4. 自尊心を持って下記5項目のような行動を取る事。
          1. 借金は能力の及ぶ限り、なるべく早く返すこと。
          2. 支払能力を超える買い物はしないこと。
          3. 家族の面倒を見て、家族から慕われ、尊敬されるよう努めること。
          4. 遺言書をきちんと作っておくこと。神に召されたとき、その遺産配分は、適切で、しかも各人の名誉を重んじる形でなされるようにしておくこと。
          5. 親しい人には思いやりのある態度で接すること。運命の巡りが悪く、傷ついたり打ちのめされたりした人への同情を寄せ、無理のない範囲で援助すること。
  • 第3話 「幸運の女神」が微笑む人間とは
    • 大富豪アルカドと受講者たちの白熱の議論
      • 「幸運の女神」は行動する人間にしか微笑まない。
  • 第4話 金貨の袋か、「知恵の言葉」が刻まれた粘土板か
    • 大富豪アルカドの息子ノマシアの苛酷な試練
      • 「五つの黄金法則」
        • (1~4は省略)
        • 5.あり得ないような莫大な利益を生ませようとしたり、詐欺師の魅惑的な誘いに従ったり、あるいは自ら未熟で非現実的な欲望に頼ったりするような人間からは、黄金は逃げてゆくことだろう。
  • 第5話 自ら稼いだ資金の運用は、こうして決める
    • 富豪の金貸しメイソンの忌憚なき忠言
      • より慎重な選択こそが、大きな公開から身を救う。
  • 第6話 「強固な城壁」は、人々を恐怖や不安から守ってくれる
    • 老戦士バンザルの確固たる自信
      • 私たちは「自らを守ろるという目的」を達成するために、「保険」や「貯蓄」、「信頼できる投資」などの”強固な城壁”となる、優れた方法を知っている。
      • 安心なくして我々は生きられない。
  • 第7話 奴隷に成り下がっても、「人間としての誇り」を忘れなかった男
    • 元奴隷、富豪の駱駝商人ダバシアの数奇な体験
      • 決意あるところ、道は開ける。
  • 第8話 「バビロンの知恵」は現代にも通用するか
    • 出土した粘土板が伝える貴重な記録
  • 第9話 幸福 それは「労働の喜び」を知ること
    • 元奴隷、富豪の大商人シャルゥ・ナダの愛ある教え
  • おわりに
    • 富が支えていたバビロンの繁栄(物語の舞台とその背景)
  • 付記

物語風で一気に読め、内容も面白い本だと思うのだが、出版元のグスコー出版自身のホームページを、もう少し充実させるなど工夫をし、宣伝に力を入れれば良いと思う。
また、本書は、成功の掟のように物語風なので、とても読みやすい。マーケットにさほど出回っていないのか、中古もさほど安くなっていない。出来ればザ・マスター・キーのように文庫化することも考えれば、多くの人に読んでもらうことが出来るので良いと思うのだが。

オーディオブック「バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか 」もある。

Posted by Remark On