金持ち父さん貧乏父さん
金持ち父さん貧乏父さん:ロバート キヨサキ
ロバート キヨサキ氏の「金持ち父さん貧乏父さん」は、色々な本の参考事例として挙げられることが多くある。
起業を思い立ったら、内容に賛同するか/しないかに関わらず、一度は、この本は読んでおいた方が良いと思う。
日本では、「社長」という甘い響きの言葉に、憧れている人も多い。しかし、本来的には、「ビジネス・オーナー」という言葉を追求すべき。そうでないと、自分のマンパワーの限界が、ビジネスの限界になってしまうからである。
よって、ビジネスをきちんと立ち上げるには、自分1人で大丈夫だろうか、という観点は非常に大きなポイントとなる。自分1人で出来る仕事は限界があるので、それで当初十分だと確信するのであれば、1人で起業すれば良い。そうでない場合は、ビジネス・パートナーを見つける必要がある。
起業してしまえば、「(代表取締役)社長」という称号は簡単に手に入る。しかし、問題はそれからだということだ。この本を読んで、「クワドランド」について、良く理解し、自分の目指すところを確認すると良いと思う。
内容の中には、アメリカの事情がそのまま日本に当てはまらないこともあるだろうし、経済環境が異なるため、もしかすると少し違ったアレンジが必要なこともあると思う。その他、賛同出来ない点もあることと思うが、「読んだか/読まないか」とでは、大きな差がある。
自分としては、これに、「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」をセットで読むことをお勧めする。この2冊をセットで読むことにより、ベーシックなロバート・キヨサキ氏の考え方を理解することが出来る。
起業したての1人社長は、やはり「Sクワドラント」なので、早く「Bクワドラント」に行く必要があることがわかる。日本ではなかなかわかりにく概念。